トヨタ自動車は1日午後、2022年9月中間決算を発表する。
輸出企業に有利とされる円安ドル高が急速に進んだものの、半導体不足が長引き、車の生産は滞っている。今年4~9月の期間中の世界販売台数は、2年ぶりに前年割れ。鉄やアルミといった輸入資材が高騰し、影響の大きい仕入れ先部品メーカーへの支援費用ものしかかる。
こうした「逆風」を円安効果でどこまで吸収できるかが注目点だが、減益は避けられないとの見方が強い。
中間決算と同時に発表される、23年3月期の通期業績予想も注目だ。前回8月時点では純利益の見通しを1千億円上方修正し、2兆3600億円としていた。
当時に比べ足元では一段と円安が進んでおり、利益を押し上げる要因となりうるが、伸び悩む生産台数や資材費の高騰による下押し圧力も強い。通期の利益予想は、据え置きとする可能性がある。
今回の決算をみる上でのポイントを、大きく三つにまとめた。
1.遅れる増産
半導体不足の長期化で、生産…