戦時下でも勉強を教え続けてくれてありがとう――。ロシアによる侵攻が続くウクライナ各地の学校で9月30日、生徒らが「先生おめでとう!」と、感謝を伝えるお祝いがあった。ウクライナでは10月5日の「世界教師の日」の前の週の金曜日に、生徒が先生に花束やチョコレート、手作りのプレゼントを贈るのが恒例だ。だが、対面授業が再開できていない学校では、例年通りとはいかなかった。

 激戦地の一つとなったキーウ近郊イルピン。小学生から高校生まで1千人以上が通う第一学校では午前8時の授業が始まる前、青と黄色の花束などを手にした生徒らが、先生が待つ教室に向けて笑顔で駆けていった。

 照れくさそうに担任の先生に花束を渡した2年生のセラフィンくん(7)は「朝、お母さんが中庭からお花をつんでくれた。先生は優しくて、喜ばせたかった」とはにかんだ。「友達もいて、学校が一番好き」

 同校はロシアによる侵攻後、激しい砲撃を受け、天井や壁も大きな被害を受けた。4月にロシア軍が撤退した後、修復を急ぎ、9月の新学期から対面授業を再開している。教員のタチアナ・カントルさん(41)は「生徒と教師の距離は縮まり、より一体感を抱くようになった」と話す。

プレゼントを手渡せない学校も

 一方、対面授業を再開できてい…

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