志がつまった豪華な舞台だ。浅田次郎のベストセラーをミュージカルにした宝塚歌劇団雪組公演「蒼穹(そうきゅう)の昴(すばる)」が10月1日、宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)で開幕した。落日の中国・清朝を駆け抜ける改革派の俊英をトップスター彩風咲奈(あやかぜ・さきな)がのびやかに演じ、胸躍る歴史大作になっている。
ドラマにもなった人気作品は講談社文庫4巻の長編。歴史上の人物も多い。宝塚歌劇の1本物とはいえ、フィナーレを含めて2時間半。どう凝縮した舞台になるのだろうかと、原作ファンとしても期待がふくらんだ。
物語は見どころをおさえてわかりやすく、メッセージがストレートに伝わってくる。脚本・演出は原田諒(りょう)が手がけた。
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