【アーカイブ】(人生の贈りもの)アントニオ猪木:3 ミエを切っているんだよ

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【2007年6月13日夕刊】

 ――29日、両国国技館プロレスの新団体を旗揚げします

 本当はもう戻るつもりはなかったんだけど、あまりにも元気がないから。方向性を失って迷子になっている。やっぱり猪木を育てたのはプロレスだから。

 ――力道山遺伝子を残したいと

 あの腰からたたき込んでいく空手チョップ、あの迫力は誰にもマネできない。形じゃない。朝鮮人が差別される中、自分を隠してヒーローにならざるをえなかった怨念(おんねん)がすべて込められていたと思う。敗戦に打ちひしがれた日本人は、その怨念に共感したんですよ。

 日本のプロレスはアメリカの…

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