「美しすぎる市議」にもやもや 盛岡で性差別考えるトークイベント

宮脇稜平
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 【岩手】「女医」や「美しすぎる市議」といったジェンダー表現の問題を考える書籍の刊行にあたり、社会の性差別や偏見について語るイベントが1日、盛岡市で開かれた。書籍の編集に携わった記者やジェンダーの専門家が、社会に残る無意識の差別について議論した。

 書籍は「失敗しないためのジェンダー表現ガイドブック」(小学館)で、新聞労連の編集チームが3月に出版した。記者が取材活動で感じる違和感を話し合い、「○○女子」といった表現が不適切である理由や、性犯罪報道の課題などをまとめている。

 イベントでは、書籍の編集リーダーを務めた朝日新聞の中塚久美子記者が、「女房役」といった表現が散見されることへの課題を指摘。徳島新聞の乾栄里子記者は、強制性交を「乱暴」と表現することは問題の矮小(わいしょう)化につながり、メディアの責任が問われていると訴えた。

 ジェンダーの問題に詳しい岩手大の海妻径子教授も参加した。女性をめぐる環境が30年以上大きく変わっていないとして、「正面から問題を訴える人を冷笑しない社会にすることが重要だ」と呼びかけた。

 新聞労連の前中央執行委員長で毎日新聞の吉永磨美記者はイベント後、書籍について「男性優位の見えない上下関係を明らかにし、ジェンダーの問題に気づいていくきっかけになれば」と話した。(宮脇稜平)

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