「かっぱ寿司」運営会社、異例の送検 はま寿司データを組織利用か

大山稜、御船紗子
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 回転ずし大手「かっぱ寿司」の運営会社「カッパ・クリエイト」(横浜市西区)社長の田辺公己容疑者(46)がライバル大手の営業秘密を持ち出したなどとして逮捕された事件で、警視庁は2日、法人としてのカッパ社を不正競争防止法違反容疑で書類送検した。持ち出された情報は複数の幹部間で共有された疑いがあり、同庁はカッパ社が組織的にデータを利用したと判断した。

 捜査関係者によると、田辺社長は2020年11月9日ごろ、以前の勤め先の「はま寿司」から不正に持ち出した同社の仕入れ価格に関する情報を、カッパ社の部長の大友英昭容疑者(42)にメールで送信。大友部長は自社の仕入れ価格と比較する表を作成し、当時の商品本部長ら複数の幹部と共有した上で、商品開発に関する会議で取り上げるなどして社内で利用した疑いがある。

 捜査関係者によると、ライバル社の営業秘密を持ち出した容疑について、両罰規定を適用して法人を書類送検するケースは異例という。16年施行の改正不正競争防止法では、転職者の増加や営業秘密の持ち出し事件の多発を背景に罰則が強化され、法人を対象とした罰金上限が3億円から5億円に引き上げられている。(大山稜、御船紗子