オリックス山本由伸「もっともっと圧倒」 球界初の2年連続投手4冠
オリックスの山本由伸が昨季に続いて、最優秀防御率(1・68)、最多勝(15)、最高勝率(7割5分)、最多奪三振(205)のタイトルに輝いた。2年連続での投手部門4冠は日本球界で初めて。
自身の成績について、山本は「捕手の若月(健矢)さん、伏見寅威さん、監督、コーチ、いろんな方と協力してできたことなのでうれしい」と周囲に感謝した。
昨季は15連勝でシーズン18勝をマークするなど圧倒。一方で、東京五輪、クライマックスシリーズ、日本シリーズとフル回転した。
今季の序盤は球数制限を設けるなど、これまで以上に疲労をためないよう腐心した1年だった。
「監督、コーチがすごく気遣ってくださって、体調もすごい気にしてくれた。(普段は中6日で)中5日の登板は9月30日が初めて。とにかく慎重に、トレーナーも含めて色んな方が投げられるようにしてくれた」
5月のソフトバンク戦では自身ワースト7失点を喫した。と思えば、6月にはプロ野球史上86人目となる、自身初の無安打無得点試合を達成した。
「今季は調子の良い試合も悪い試合も、いろんな試合があった」
プロ1年目は「スタミナがない」と言われた。けがや肉離れも経験した。地道なトレーニングが24歳の強靱(きょうじん)な体を作り上げている。
「こうやって2シーズンですごく良い成績が残せた」と喜びつつも、「極められるところはたくさんある。もっともっと圧倒できる試合が増えたらうれしい」。
球界ナンバーワン投手は、まだまだ進化を止めようとしない。(室田賢)
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