まさかの2位でも「まだCSがある!」 ホークスファンの歓声と悲鳴

伊藤隆太郎、鈴木優香、椎木慎太郎、小川裕介
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 「まさか」――。福岡ソフトバンクホークスがリーグ戦最終日の2日、ロッテに敗れて2年ぶりのパ・リーグ制覇を逃した。地元の福岡で連日応援し、歓喜の瞬間を待ち望んでいたファンらは、落胆しながらもクライマックスシリーズ(CS)に希望を託した。

 ホークスは9月30日に優勝へのマジックナンバーを「1」とし、10月1、2日の試合で勝つか引き分ければ優勝だった。だが1日に西武にサヨナラ負けし、2日もロッテに逆転負け。2位だったオリックスは2日に楽天に勝ち、ホークスと勝率が並び、リーグの規定で直接対決で勝ち越しているオリックスにリーグ優勝を奪われた。

 ホークスの本拠地・福岡ペイペイドーム(福岡市中央区)では2日、千葉・ZOZOマリンスタジアムであったロッテ戦を大型ビジョンで観戦するパブリックビューイングが開かれた。バックネット裏や内野席に約9千人が集まって試合を見守った。

 一回表。先頭打者の三森大貴選手が右中間本塁打を放つと、ファンたちはもろ手をあげて喜んだ。さらに四回表には柳田悠岐選手の2試合連続の本塁打で2点差とし、ドームの熱気は増した。

 しかし六回裏に空気が一変。ロッテ・山口航輝選手に逆転の3点本塁打を浴び、続く七回裏にも2点をとられると、大きな悲鳴が上がった。そして2位オリックスの勝利が伝えられ、ホークスが優勝を逃したことがわかると、ファンたちは頭を抱えるなどした。

 福岡市城南区の税理士、辻塚太さん(54)は「CSで勝てばいいだけ。選手たちには前を向いて欲しい」と話した。福岡市早良区の高校生田中湧士(ゆうと)さん(18)は敗戦にショックを受けたが、「ファンも切り替えて応援し続けます」と前を向いた。「ホークスは日本一になれると信じています」

 ペイペイドームのおひざ元、唐人町商店街(福岡市中央区)の居酒屋「まんでぃ」前では住民らが集まった。ホークスが先行する展開に盛り上がったが、逆転を許すと、沈痛なうめき声とともに重い雰囲気に。

 ホークスファンの友人と観戦した近くの主婦の井上ヨシ子さん(78)は「よくがんばった。いい試合だった」と選手をねぎらった。本拠地での試合をほぼすべて見たという近所のピアノ教師、堺和子さん(68)は「まだCSがある!」と力強く叫んだ。店主の武田敏道さん(64)は「大いに盛り上げてくれた。まだ終わりじゃない」とエールを送った。(伊藤隆太郎、鈴木優香、椎木慎太郎、小川裕介)