園バスで3歳児死亡の川崎幼稚園、1カ月ぶりに再開 1割は転園希望

山崎琢也
[PR]

 3歳の女児が送迎バスに取り残されて死亡した静岡県牧之原市認定こども園「川崎幼稚園」が3日、保育を再開した。約1カ月の休園の間、送迎バスでの繰り返しの確認を定めた新しいマニュアルを作成しているほか、2度の登園確認に加えて点呼をするなど再発防止のためのルールを決めた。安全確認のため、当面は送迎バスを運行しない方針という。

 この日は午前8時すぎ、保護者らに手を引かれた園児が次々に登園した。「おはようございます」「久しぶりだねー」などと、園の職員らとあいさつを交わしていた。園児たちの一部は休園の間、近隣のほかの施設に預けられていた。

 事件後に就任した増田多朗理事長(42)が取材に応じ、「(亡くなった)千奈ちゃんとご遺族に心よりおわびを申し上げる。安心安全だと納得してもらえる園をめざす」と話した。

 転園を希望する保護者もおり、市によると9月29日時点で、園児167人のうち1割の17人が転園の手続きをしているという。

 園では9月5日、女児が送迎バスの車内に約5時間にわたって取り残され、熱射病で死亡した。責任をとってバスを運転していた理事長兼園長が辞任。県警が業務上過失致死容疑で捜査している。

 事件を受け、政府は送迎に使われるバスに安全装置を取り付けることを義務化する方針を決めた。全国の認定こども園、幼稚園、保育所が対象で、認可外も含め約1万6千施設となる見通しだ。(山崎琢也)