試合終了の笛、奇妙な沈黙、そして発射音が 観客語るサッカー場暴動

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マラン=半田尚子
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 インドネシア中部・東ジャワ州マランで1日に起きたプロサッカーリーグの試合後の暴動は、スタジアムに深い爪痕を残した。125人が犠牲になった現場を3日、記者が訪ねると、石やガラス片などが散乱。出入り口の鉄製の門は内側から変形し、催涙ガスから逃れようと多くの観客が殺到した様子がうかがえた。

 「多くのファンが亡くなり、家族を失ったような気持ちだ。警察はなぜ催涙ガスを使ったのか」。試合を観戦した大学生のソフィアンさん(25)は、催涙ガスの影響で充血した目を大きく見開き、唇を震わせながら取材に応じた。

 暴動はマランに本拠を置く「アレマFC」が、宿敵「プルセバヤ・スラバヤ(プルセバヤ)」に敗れたことに端を発した。6歳の頃からのアレマFCのファンだと言うソフィアンさんは「リーグ優勝できないことよりも、プルセバヤに負けることの方が屈辱だ」と言う。実際、アレマFCは20年以上、本拠地でプルセバヤに負けたことはない。

 1日も、勝利を信じた約4万2千人のファンが詰めかけた。ソフィアンさんも兄や友人ら7人でスタジアムの南側に陣取った。

息できなくなった人々、ばたばたと

 前半まで同点だったが、アレ…

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