革靴の町、未来の職人よ育て 大阪・西成高校のNSCってなんだ
小若理恵
大阪市西成区の地場産業の革靴作りを学んでもらおうと、大阪府立西成高校で全国的にも珍しい「靴作りクラブ」が発足する。同校の近くにある靴作りの学校「西成製靴(せいか)塾」を活動拠点にプロの指導を受けることで、将来的に地域を支える人材を育てる狙いがある。
クラブの名称は「Nishinari Shoe Club(NSC)」。大阪市浪速区にある靴作りの学校・エスペランサ靴学院の学院長で、今春から西成製靴塾長を兼務する大山一哲さん(50)が、「古くから皮革産業の盛んな地域性を生かし、生徒にものづくりの楽しさを知ってほしい」と、創部を働きかけた。
部員を募るため、9月9日に西成製靴塾でワークショップ(WS)が開かれ、1年生5人が参加した。WSは7月に続き2回目。大山さんの手ほどきを受けながら、2時間半かけて革のサンダルを作った。
生徒らは、まず型紙に合わせ…