マイナス253度、液化水素の低温を空調に 岩谷産業と大林組が実証

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高橋豪
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 産業ガス大手の岩谷産業とゼネコン大手の大林組は、超低温の液化水素を空調などの冷却に生かす実証実験を始める。クリーンエネルギーとして普及が期待される水素の新たな活用法として実用化し、脱炭素につなげたい考えだ。

 水素は燃焼時に二酸化炭素を出さず、発電用のエネルギーや燃料電池車で需要が見込まれている。大量に輸送や貯蔵ができるよう、零下253度以下で液化させて体積を減らしている。使うときには気体に戻すが、その際に生じる冷熱エネルギーは大気中に放出されて使われずにいた。

 実証実験では、この冷熱エネルギーを利用して冷却が必要な設備を冷やし、エネルギーを削減する。液化水素は研究開発拠点の岩谷産業中央研究所・岩谷水素技術研究所(兵庫県)に併設された水素ステーションでつくり、事務所の空調や研究所の実験機器、保冷倉庫の冷却に活用する。大林組は研究所の設計・施工や水素発電などの技術開発を進めてきた。両社はまず2024年度に研究所内での実用化をめざす。

 岩谷産業は14年に国内初の…

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