「生きづらさ」としか語れないしんどさ 背景にある自己責任社会

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聞き手・田中聡子
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 個人が抱えるしんどさが、「生きづらさ」という言葉で語られることが増えました。それぞれ異なるはずのつらさが、なぜ同じ言葉で語られるのか。社会学者の貴戸理恵さんは、この言葉によって、なんとかしんどさを語れる状況が背景にあると指摘します。話を聞きました。

 かつて、女性、障害者、不登校者などマイノリティーとされた人は、「障害者は劣っている」「学校に行かないことは悪い」とまとめて差別され、その苦しみを分かち合うことができました。社会の無理解は深刻で、変革のために連帯する必要性も明らかでした。

 ところが今は、少なくとも建…

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