しまむら社長「今はエモ消費」 SNS活用やPB強化で決算最高益

[PR]

 カジュアル衣料「しまむら」の鈴木誠社長は3日の決算会見で、商品戦略について「モノ消費からコト消費があり、今はエモ消費。ここを動かさなければ売れない。安くても売れない」と指摘した。安さを売りに成長してきた同社だが、価格だけでなく「エモい」と消費者に響く商品の拡充にさらにシフトしようとしている。

 同社は、10~20代の「Z世代」も意識してSNSを活用した販促に力を入れている。公式アプリのほか、インスタグラムやティックトックの公式チャンネルを通じて接点があるのは約3190万人と前年同期比14・5%増えた。自主企画商品(PB)などの強化で利用者の声を反映する取り組みも好調という。

 一方、原材料高や円安などによる値上げ圧力は高まっている。同社では、高価格帯の売り上げ構成比を上げる戦略で対応していく。それでも割安な商品が多い。鈴木社長は「長期的にみると節約志向が高まっていく。当社はデフレ環境で成長してきた。もともとローコスト体質で価格では優位性がある」と話し、企画力でさらに優位性を高める考えだ。

 同日発表した2022年8月中間決算は売上高が前年同期比5・9%増の3013億円、営業利益は14・1%増の289億円、純利益は18・3%増の206億円だった。いずれも中間期としては過去最高となった。