北朝鮮の弾道ミサイル発射、5年前より深刻 核実験の再開を模索か

有料記事

編集委員・佐藤武嗣
[PR]

 北朝鮮が5年ぶりに日本上空を通過する弾道ミサイルを発射した。9月30日の日米韓の共同軍事訓練に反発したものとみられる。北朝鮮は近年ミサイル開発を加速し、その種類や発射手段も高度化。一方、米中、米ロ対立のあおりで北朝鮮の動きを抑制する国連安全保障理事会も機能せず、事態は深刻だ。

 米韓が米空母打撃群が参加して合同軍事演習を9月26日から実施したことを受け、北朝鮮は複数回ミサイルを発射してきた。今回、日本上空を通過して米グアムに到達可能なミサイルを発射したのは、米国への反発のほか、30日に日本も加わる形で日米韓が対北朝鮮潜水艦作戦を想定した共同訓練を5年ぶりに行ったことに対する強い牽制(けんせい)とみられる。

足並みそろわぬ国際社会

 北朝鮮が日本上空を通過する弾道ミサイルを発射したのは、2017年9月15日以来だ。ただ、北朝鮮のその後のミサイル発射の種類をみれば、5年前より事態はより深刻と言える。

 北朝鮮は19年以来、低空を…

この記事は有料記事です。残り618文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません。

  • commentatorHeader
    遠藤乾
    (東京大学大学院法学政治学研究科教授)
    2022年10月4日10時52分 投稿
    【視点】

     日本の軍拡への援護射撃のようなものだ。記事で指摘されるように、国際社会が機能していないという深刻な問題がある。これまでの安保理決議に背くような形で、中露が北朝鮮の弾道ミサイル発射にNoといわなくなれば、北からするとフリーパス。  そうな