1人で育児、だけど「もうがんばれない」 1歳息子はいま家にいない

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田中久稔
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 思いがけない妊娠をした妊婦が孤立し、独り出産に追い込まれる「内密出産」を一度は求めた千葉県内の女性が出産直前に思いとどまり、自ら育てていく決心をした。しかし、その後子育てをする中で社会から孤立し、行き詰まった。

「内密出産」せずに産んで…

 女性はいま、県内で働きながら、アパートで一人暮らしをしている。慈恵病院(熊本市)で生まれ、1歳になる長男は家にはいない。児童相談所が長男を一時保護してから、もうすぐ1年になる。

 女性から慈恵病院に初めて接触があったのは昨春のこと。病院が24時間設ける相談窓口に電話をかけてきた。電話口に出た相談員に、女性は妊娠8カ月であり、誰にも知られたくないことを伝え、「産んで育てたいが、どうしたらいいかわからない」と告げた。

 未成年だった。気づいた時には中絶できる時期は過ぎていた。親に知られたくなかった。妊娠の相手も頼れなかった。おなかの子と死ぬことも考えた。そんな時、中学校の性教育授業で配られた資料に「赤ちゃんポスト」を開設する慈恵病院のことが載っていたことを思い出したという。

 「いざとなったら決心がつかない」。未成年での重大な決断を前に、女性の気持ちは揺れ動きました。自分で育てると決意し、「1人で育てるのはすごいこと」と院長から言葉をもらいましたが、いま長男は家にいません。女性のその後に何があったのでしょうか。

 後に女性が病院に打ち明けた…

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