物価高でおせち商戦異状あり? 魚介類高騰で「肉料理に切り替え」も

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高橋俊成
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 正月向けのおせち商戦が本格化している。消費者ニーズを踏まえ、百貨店は「個食」用の拡充などに取り組むが、魚介類などの物価高が直撃。コロナ禍の「巣ごもり需要」もあって、近年、売れ行き好調が続くおせちだが、相次ぐ値上げが新春の彩りにも暗い影を落としている。

 JR名古屋高島屋は過去最多の約600種類のおせちを展開する。広報担当者は「コロナ禍で生活様式も多様化した。バリエーション豊かに選ばれるおせちを用意した」と話す。

 伊賀牛の赤ワイン煮や日間賀島愛知県南知多町)のタコなど、東海地方ならではの食材を使った高級おせちを展開する一方、少人数でも食べきれる「個食」用のおせちの種類も増やした。約330種類をそろえた名古屋三越も「個食」のおせちに力を入れている。

 約350種類を販売する松坂屋名古屋店はSDGs(持続可能な開発目標)をテーマにしたおせちを販売する。地元品を使うことで輸送中の二酸化炭素(CO2)を削減するというもので、箱は愛知県豊田市産の杉の間伐材を使用。ドラゴンズのキャラクター「ドアラ」のイラストをあしらったマイボトルも付属する。名鉄百貨店は約200種類を用意。名鉄の車両をデザインしたおせちは根強い人気があり、特急「ミュースカイ」をデザインしたものを用意する。

 コロナ禍で正月を自宅で過ごす機会が増えたこともあり、名古屋市内の主要百貨店のおせちの売り上げは堅調に推移してきた。2021年はコロナ前の19年と比べ、1~4割ほど伸びた。

値上げに対し、価格を据え置く動きも

 ただ、今回は物価高の影響が水を差す。各店とも大半のおせちを値上げした。特に、おせちには欠かせない魚介類の値上がりの影響が大きいといい、ある百貨店関係者は「魚の西京漬けをタイから(安価な)サワラに変えたり、肉料理に切りかえたりしている」と明かす。

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