16日から始まる中国共産党大会で、習近平(シーチンピン)総書記(国家主席)が、総書記が2期(原則10年)で退いてきた慣例を破り、3期目に入ることがほぼ確実な情勢になった。習氏への権力集中がさらに進むことになり、党が長年をかけて築いてきた集団指導体制の形骸化が鮮明になる。

 内情に詳しい党関係者によると、9月9日に開かれた党政治局会議で次期指導部の骨格となる人事案が示され、習氏のトップ続投が固まったという。党大会ではまず約200人の中央委員が選ばれ、その中央委員が総書記や最高指導部メンバーを選出するが、党関係者は「覆ることはまずないだろう」と語る。

 別の党関係者は「党大会で行う演説の起草グループ長を習氏が務めている」と明かす。起草責任者は次期指導者が担うのが慣例だ。

 党最高指導部には、党大会の年に68歳以上なら引退するという暗黙のルールがあった。現在69歳の習氏は対象者だが、昨年来、毛沢東と並ぶ「人民の領袖(りょうしゅう)」という別格の存在として扱われており、定年は問題にされない模様だ。

毛沢東崇拝の反省で設けられたルールだが

 習氏の領袖の肩書は党規約に盛…

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