旧統一教会との関わり 焦点に
臨時国会は5日から岸田文雄首相の所信表明演説に対する代表質問が始まる。焦点となるのは、「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」と政治の関わりの問題だ。「国民の声を正面から受け止める」とする首相が、どこまで具体的に実態解明に取り組むのか。論戦初日の答弁は首相の「本気度」を測る試金石となる。
首相が所信表明演説に臨んだ3日の衆院本会議。教団の問題について、首相が「説明責任を果たしながら、信頼回復のために取り組みを進めていく」と述べると、野党席から「議長の説明責任は!」と、行司役である細田博之衆院議長に向けた異例のヤジが飛んだ。
衆院本会議後、数十人の記者やカメラマンに囲まれた細田氏は「記者会見をする予定はないのですか」とただされ、「なるべく早く出しますよ」などと述べて国会を後にした。
細田氏は文書1枚 自民中堅からも不安
細田氏はこれまで教団関連団…
- 【視点】
旧統一教会の政治への浸透ぶりが明らかになってきただけでなく、それぞれの政治家の人間性、政治家としての資質が浮き彫りとなっている。 衆院議長に就任する際に慣例に従って党派を離脱していたことを理由に、自民党は細田氏を「点検」の対象としなか
- 【視点】
議長が記者会見してはいけないというルールも慣例もありません。私が国会担当をしていたときも、自民党出身の衆院議長が記者会見して政権の国会対応に苦言を呈するといったことがありました。国会の議長は全国民を代表して行政府にモノを言わなければならない