今や「毛沢東に劣らぬ権力」 3期目手中の習近平氏、絶対的指導者へ

有料記事中国共産党大会2022

北京=冨名腰隆
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 中国共産党習近平(シーチンピン)総書記(国家主席)が続投し、3期目へ入る見通しとなった。10年ごとに政権を次世代へ引き継ぐ仕組みが終わりを告げ、習氏が絶対的な指導者として中国を率いる時代が本格的に始まる。自らの時代を特徴づけるため、掲げるのは「強さ」だ。

定年の規定を削除

 16日の党大会開幕が迫るにつれ、習氏の業績をたたえる動きが再び強まる。

 9月27日、習氏は最高指導部メンバーや党・政府幹部らとともに、北京市内で開かれている「新時代への前進」と題した展覧会を視察した。

 習氏は「この10年、党中央は長年解決できなかった多くの難題を克服した。歴史への自信を固め、意気盛んに前へ進まなければならない」と強調。国営中央テレビは、同行者に熱っぽく語る習氏の姿を伝えた。

 視察に先立つ開会式では、イデオロギー政策を担う王滬寧(ワンフーニン)・政治局常務委員が「幅広い幹部と民衆が、習近平同志を核心とする党中央の指導の下で引き続き前進する」と持ち上げた。

 69歳の習氏にとって、3選への最大の障壁は「七上八下」と呼ばれる党幹部の定年制ルールだった。党大会の年に67歳以下であれば留任し、68歳以上なら退任するもので、江沢民元総書記がライバルを引退に追い込むため、2002年に定めたとされる。習氏はここにも布石を打った。

 党は9月、7年ぶりに改定した幹部の昇進・降格基準規定を公表した。「習氏の政治理念を堅持すること」などが追加されたが、重要なのは消えた部分だ。

 以前の規定には「定年制度を…

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