中ロが北朝鮮を「保護」と米国 停滞の国連、中ロは米側の責任なじる

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ニューヨーク=遠田寛生
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 国連安全保障理事会は5日、日本上空を通過する弾道ミサイルを発射した北朝鮮への対応を協議するため、緊急会合を開いた。だが、常任理事国のロシアと中国は米国が招いた結果だと主張し、一致した声明すら採択できなかった。ロシアのウクライナ侵攻以降、より深刻になっている安保理の停滞が明確に現れた。

 緊急会合には、利害関係国として日本と韓国が参加した。強い言葉で非難した欧米だけではなく、インドやメキシコ、ガボン、ガーナ、ケニアなど、理事国15カ国のうち13カ国が北朝鮮の行動に懸念を示した。

 ブラジルの代表は「最も強い言葉で非難する」と述べ、立場を明確にした。「日本には約20万人のブラジル人が住んでいる。ミサイルが日本にもたらす危険は、日本で暮らすブラジル人コミュニティーへの危険でもある」とも述べた。

 米国はロシアと中国を念頭に、「北朝鮮は常任理事国の二つの国から全面的な保護を受けている」と指摘。北朝鮮がミサイル発射などによる挑発を続け、自国の行動を正当化しているのは中ロの後ろ盾があるためだ、との見方も示した。

 これに対し激しく反発し、北朝鮮を批判する流れをさえぎったのがロシアだった。ロシアは逆に、9月30日の日米韓の共同訓練などが北朝鮮を挑発したとし「北朝鮮は、米国の敵対的活動をやめるよう繰り返し要求していた」と主張。米国などが「北朝鮮の要求を一貫して無視したことをとても遺憾に思う」と応酬した。さらに、「新たな制裁を導入しても行き詰まるだけだ」と述べ、制裁を強化する考えにも反対した。

 安保理はすでに今年5月、中…

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