「多忙だったので」依頼を放置の弁護士を懲戒処分へ 苦情150件超

中山直樹
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 顧客から依頼を受けた業務を数年間放置したなどとして、福岡県弁護士会は6日、所属する清田知孝弁護士(42)への懲戒処分手続きを進めていると公表した。弁護士会には2019年以降、のべ150件以上の苦情や相談が寄せられているという。

 弁護士会によると、清田弁護士は18年4月に依頼を受けた破産申し立ての手続きを現在まで進めていないという。ほか5件の依頼についても交渉を放棄したり、事務処理を放置して虚偽報告をしたりしていたという。

 苦情や相談が相次いだため弁護士会は20年以降、繰り返し清田弁護士への聞き取りや指導をしたが改善されず、懲戒処分の手続きを進めることにしたという。

 清田弁護士は弁護士会の聞き取りに対し、「事件が多くて多忙だった」「事務所を1人で運営していて対応できなかった」などと釈明しているという。

 処分前の公表について、弁護士会は「被害の拡大を防ぐため」と説明した。(中山直樹)