日韓首脳が25分間電話協議 北朝鮮のミサイル発射受け、連携を確認

岸田政権

小手川太朗、小木雄太
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 岸田文雄首相は6日夕、韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領と北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイル発射について約25分間、電話で協議した。首相は終了後、官邸で記者団の取材に応じ、「わが国、地域、国際社会の平和と安全に対する深刻な挑戦であるとの認識のもと、日韓ともにこうした行為を強く非難することで一致した」と語った。

 首相は北朝鮮の挑発行為に対し、「日米同盟、米韓同盟の抑止力、対処力の重要性、さらには日米韓の安全保障協力の重要性も確認した」と述べた。

 北朝鮮が今後、7回目の核実験に踏み切る可能性も取りざたされている。首相は「(会談で)具体的に核実験についてのやりとりはなかったが、北朝鮮のさらなる挑発行動については引き続き注視していきたい」とした。

 また、日韓関係全体については、「日本と韓国の二国間関係には様々な課題が存在するが、北朝鮮問題等の様々な課題を考えると、未来志向で関係を発展していくことは重要だ。意思疎通を様々なレベルで図っていく」と述べた。

 北朝鮮は9月25日から断続的に計10発の弾道ミサイルを発射している。今月4日には青森県付近の上空を通過し、太平洋に落下。飛距離は過去最長となる約4600キロに達した。これに対し、米韓両軍は5日に日本海に向けミサイル4発を発射し、6日には日米韓で共同訓練も行った。

 日韓関係をめぐっては、戦時中の元徴用工をめぐる問題などから国交正常化以降、最悪とも呼ばれる状態が続いてきた。だが、関係改善に意欲を示す尹氏が大統領に就任。9月には首相と尹氏が米ニューヨークで約30分、初の対面での「懇談」を行った。(小手川太朗、小木雄太)