131人犠牲の暴動、その時なにが? 試合後に日本人選手が見た光景

有料記事

スラバヤ=半田尚子
【動画】インドネシアのサッカー暴動 日本人選手が見た光景=山本奨選手提供
[PR]

 完全アウェーのスタジアムで放ったシュートは、生涯忘れられないゴールになった。131人が亡くなったインドネシアのプロサッカーの試合後に発生した暴動。きっかけとなった試合には日本人の山本奨選手(25)が出場し、試合を決める勝ち越しのゴールを放った。当日、ピッチにいた山本選手が当時の状況を語った。

 「絶対負けられない」。試合前から監督やコーチから口を酸っぱくして言われていた。1日の対戦相手は東ジャワ州マランを本拠地とする「アレマFC」。所属する「プルセバヤ・スラバヤ」は長年にわたるライバルだ。「ここまで敵意むき出しの関係は見たことがない」

 当時、プルセバヤは3連敗中。直近の試合の終了後にはスタジアムが怒号に包まれ、サポーターがグラウンドに乱入。チームの事務所には石が投げ込まれた。4連敗は許されない。1日の試合の目標は「絶対に勝つか、せめて引き分け」。でなければ、ファンたちの怒りは静まらないと思った。

 1日はスタメンでピッチに立った。スタジアムに詰めかけた約4万2千人はすべて相手サポーター。出場選手を発表するアナウンスが流れただけでブーイングが聞こえてきた。

 同点で前半を終えた。後半5分、右サイドからのパスを受けた。相手ディフェンス3人に囲まれながら、左足で勝ち越しのシュートを決めた。

「今すぐ退避しろ!」 乗り込んだのは

 時間が進むにつれ、観客の声…

この記事は有料記事です。残り1283文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません。