中学受験、性教育、どうしてる?産婦人科医・宋美玄さんの向き合い方
メディアやSNSで、性や女性の健康に関する発信を続ける産婦人科医の宋美玄さん。小学生の姉弟の母としてもフル稼働の毎日を送っています。「時間がなくて、自分のことは後回しになりがち」と語る宋さんの日常や、気になる「中学受験」「家庭での性教育」のポイントなども聞いてみました。
長女と長男は、もう小学生になりました。毎日必死に過ごしていた乳幼児期も、今思えばあっという間に過ぎていったような、やっぱり長かったような、不思議な感覚です。
目が離せなくて、わからないことが多くて……。そんな乳幼児期ももちろん大変でしたが、学齢期になれば、「受験」「進路」「友人関係」と、また別の大変さが広がっていることを実感しています。
いつも、朝7時から8時にかけて子どもたちを送り出して出勤し、夕方に帰ってきてからは2人の宿題のケアをします。すると、寝るまでに自分の時間はほとんど取れません。
週に1度、土曜日の午前中に2人が習い事に行く時間があります。そのときが「至福のおひとりさま時間」。カフェに行ったり、買い物をしたり……。何をしようか、楽しみにしています。
そん・みひょん 1976年神戸市生まれ。丸の内の森レディースクリニック院長。妊娠出産や性の悩みに関する情報発信にも力を入れている。
今、東京・丸の内で自分のクリニックを開業していますが、これも「子育て」が大きな理由のひとつです。大学を卒業して大学病院に入った当時の自分は、開業をするなんて人生の選択として考えたこともありませんでした。
産後も当直へ 大好きだったお産の仕事
お産の仕事がとても好きだったので、長女を出産したあとも、住まいのある東京から、子どもを連れて勤務先の病院がある大阪に帰り、そこで子どもを母に託して当直勤務に行く……。
記事の後半では、宋さんの「受験への考え方」、「性教育」についても語ってもらっています。
そんな生活を毎週していました。でも、子どもが2人になったら、その選択はなくなりました。
お産の現場は、24時間なにがあるか分かりません。このままでは、家庭を維持することはできないなと思いました。
悩みがなかったといえばうそになりますが、子どもを育てながら自分が働き続けられる選択肢とは。そう考え、お産は取らないけれど、女性特有の健康問題をサポートできる医師になってみようと、開業したのです。
振り返ってみれば、今のようにさまざまな発信ができているのも開業したおかげ。人生には、いろいろな転機があり、それぞれがつながっているなと感じます。
2人の子どもたちは、それぞれ別の一貫校に通っています。
中学受験、する?しない?
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