細田議長はどうしてズレる? 正当化バイアスか 自覚的な損得勘定か

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聞き手・千葉卓朗 聞き手・森岡航平
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 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を繰り返し報じられながら、細田博之衆院議長は自ら説明することを拒み続けている。衆議院を代表する議長は「国民の代表の代表」とも言える存在なのに、適切な説明を求める国民との「ズレ」は埋まりそうにない。なぜそうなるのか。臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんは「正当化バイアス」の存在を指摘する。

臨床心理士・岡村美奈さん「正当化バイアスが影響」

 旧統一教会との関係について、自民党議員は自発的に調査をせず、党から求められて報告を出しているだけです。それが今の永田町の「常識」で、細田議長は、それと同じように対応している、という意識だと思います。

 ただ、細田議長は対応が遅い上、記者会見も開かない。「議長で自民党を離脱している」とか「ほかの議員も記者会見していない」と周囲が理由をつけ、細田氏は説明してこなかった。都合の良い材料だけを集めて都合良く解釈する心理的な「確証バイアス」が働いています。人間は誰でもバイアスがありますが、政治家は特にバイアスが強い傾向です。

 一方、自覚的な損得勘定もあるでしょう。記者会見で説明をすれば、追及されて「余計なこと」を言いかねない。それなら、記者会見しないで文書だけで済ました方が、政治的な「傷」は浅い。そんな考えです。8回も関連団体の会合に出席したのに「社会的に問題がある組織との認識はなかった」というのも、「最低限の説明はした」という意識でしょう。文書で出しているから、それ以上、細田氏本人は直接追及されない、と思っている。選挙で勝てるから、多少の傷なら大丈夫だ、という思いもあるのでしょう。

 こうした要素が相まって、説…

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