「高齢化」進む共産党指導部、変わる出世の条件 「新星」の登場は?
北京=高田正幸
16日開幕の中国共産党大会に向けた準備が大詰めに入った。今回の大会では、党指導者たちの高齢化が進むとの指摘が出ている。習近平(シーチンピン)総書記(69)の3期目続投が有力視されるほか、最高指導部の政治局常務委員の交代も限定的になるとの見方が強いためだ。新星の出現はあるのだろうか。
前回党大会のあった2017年10月、北京の人民大会堂に集まった報道陣の最大の関心は、この場で公表される新たな最高指導部に、うわさされていた50代半ばの次世代リーダー候補が含まれるかどうかだった。
だが、壇上にのぼった7人の最高指導部は全員が60代。発足時から60歳未満が一人もいない体制は、1987年の第13回党大会以降、初めてだった。
次世代リーダーなき現指導部、今回の党大会では…
さらに5年が経つ今回の党大…