「市船soul」作曲者の生き方に励まされて 難病と闘い描いた装画
本田大次郎
船橋市立船橋高校(千葉県)の応援曲「市船soul」。作曲した浅野大義さんの物語を描いた「20歳のソウル」の文庫版の表紙装画が、同市に寄贈された。絵を手がけた画家の石居麻耶さん(44)=同市在住=も、難病と闘いながら筆を走らせた作品だ。
「20歳のソウル」は、市船吹奏楽部員だった浅野さんが、卒業後に「市船soul」を作曲、がんと闘いながら野球部の応援に駆けつけ、自らもトロンボーンで演奏した実話をたどる物語。浅野さんは20歳で帰らぬ人となった。作家の中井由梨子さんが2018年に書籍化。文庫の出版にあたり、石居さんに表紙装画の依頼が舞い込んだ。
石居さんは、画家として自らの作品を描き、書籍の装画やイラストも手がけていた。長年、頭痛など体調不良に悩まされ、19年に国の難病「下垂体性成長ホルモン分泌亢進症(こうしんしょう)」と診断され、手術した。同じころ、高校時代の恩師も亡くなった。
「希望を見失いかけていた時…
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