これは私の物語 日本初の「クィアライブラリー」が集めた文学作品

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田中ゑれ奈
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 「クィア」と呼ばれる人々の体験は、文学の中でいかに語られてきたか。オーストラリア創業のスキンケアブランド・イソップの新宿店(東京都新宿区)で10月16日まで、LGBTQIA+(セクシュアルマイノリティー)にまつわる小説を集めたイベント「イソップ クィアライブラリー」が開かれている。

 昨年から米国やカナダドイツなどで催され、日本では初の開催。店舗の棚からは通常並んでいるボディークリームや香水といった商品が一掃され、代わりに本がぎっしり収まっている。ラインアップは川端康成三島由紀夫ら文豪の作品から、李琴峰(りことみ)や千葉雅也ら近年活躍する作家の近著までさまざま。来場者は本を自由に手に取り、1冊無償で持ち帰ることもできる。

 LGBTQIA+の人々を描いた文学作品だけを集める思いとは。日本初の「イソップ クィアライブラリー」は10月16日までイソップ新宿店、20~24日には大阪・心斎橋店で開かれます。

 選書を担当したのは、LGBTQIA+をテーマにした読書サロンを都内で主宰する安田葵さん(35)。子どもの頃は世間にあふれる異性愛前提の物語がつまらなくて、ほとんど小説を読まなかった。でも、大学生の時に一冊のレズビアン小説に出会った。「私に読まれるために書かれた本だ」。人生が、世界が色を帯びた瞬間だった。

 実は、外国と比べても日本の文学では、江戸時代から多様な性が描かれてきたのだと安田さんは話す。

 ただ、「ゲイやレズビアンと…

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