AIの仏さま、スマホに「悩み相談所」 経典で導く1千通りの答え
北村有樹子
スマートフォンの画面上で、仏様が悩み相談に音声で答えてくれる。そんなユニークなソフトを、京都大などの研究チームが開発した。人工知能(AI)を備えた「ブッダ」が相手をしてくれるという。
「ブッダ(仏様)に会って話しているような感覚を得られるようにした」。そう話すのは、京大「人と社会の未来研究院」の熊谷誠慈准教授(仏教学)。開発の中心人物だ。
ブッダに会う方法は簡単。スマホのカメラで、その辺を写すだけだ。すると、スマホに、写した場所を背景に仏像の姿をしたAIブッダが浮かび上がり、相談に乗ってくれる。実際の風景に架空の画像などを重ね合わせて表示する「拡張現実」(AR)の技術を用いた。
記者の悩みにブッダは
ソフトの名前は「テラ・プラットフォーム」。熊谷さんが9月に開いた記者発表会では、報道陣の幾つかの質問にAIブッダが答えてくれた。
――仕事がうまくいかないときはどうすればいいですか?
「過去に怠けていたとしても…