女性初の将棋「棋士」ならず 里見女流五冠、編入試験第3局敗れる
将棋のトップ女流棋士、里見香奈女流五冠(30)が女性初の「棋士」を目指し、若手棋士5人相手の五番勝負に挑んだ棋士編入試験の第3局が13日、大阪市福島区の関西将棋会館で指され、里見女流五冠は狩山幹生四段(20)に103手で敗れた。今回の試験は3連敗となり、五番勝負で3勝という合格の条件を満たせないことが確定し、不合格が決まった。
この日の終局後、里見女流五冠は「今の自分の実力だと思うので、もっと勉強して頑張りたいと思います」と話した。
8月18日の第1局で徳田拳士(けんし)四段(24)に、9月22日の第2局では岡部怜央四段(23)に連敗し、合格するには第3~5局という残り3局で全勝するしかない瀬戸際で迎えたのが、この日の第3局。後手番の里見女流五冠の作戦は中飛車。3局連続で得意戦法で挑んだが、狩山四段の手厚い指し回しに屈した。第4局の横山友紀(ともき)四段(22)戦と第5局高田明浩四段(20)戦は指されない。
将棋の「女流棋士」と「棋士…
- 【視点】
一般棋戦で10勝4敗という好成績を残し、棋士編入試験に挑戦することを決めた里見さん。彼女の挑戦を陰ながら応援をしていました。対局の日はソワソワしていたほどです。 下記の記事にあるように、里見さんの棋士挑戦には、それを難しくさせる環境が
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