遺児の進学の夢、応援して 15日、あしなが育英会奨学生が街頭募金
杉浦奈実
病気や災害などで親を亡くすなどした子どもたちを支援する「あしなが育英会」の奨学生らが15日、JR熊本駅前などで募金活動をする。コロナ禍の影響で、3年ぶりの実施。参加する学生は、寄付集めに加え、同じ境遇にいる子どもたちに育英会の存在を知ってもらいたいと街頭に立つ。
高校2年生のときに父親を事故で亡くした女性(20)は、あしなが育英会の奨学金を得て県内の大学に通っている。「進学できるかどうか、金銭的にぎりぎりの状態だったが、奨学金があって進学できました。奨学金について知らない人もいると思う。募金を通じて伝える意味も大きいと思っています」と話す。
同会によると、3月時点で県内には160人の同会の奨学生がいる。高校~大学院生に、学校の区分や家庭の経済状況に応じて現在、月4万5千円~12万円の奨学金を出している。コロナ禍や物価高で、奨学金を得ている家庭の困窮が進んでいるという。
15日午前10時~午後6時、熊本市の下通アーケード入り口と鶴屋百貨店前、熊本駅前(午後5時半まで)で奨学生の大学生約40人と、ボランティアの高校生らが呼び掛ける。
寄付は郵便振替口座「あしながさん奨学金係」(00180・0・15595)や、ウェブサイト(www.ashinaga.org)でも受け付けている。(杉浦奈実)
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