第1回前髪を出すのも、男友達と歩くのもダメ… 耐えかねた私が選んだ道は

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テヘラン=飯島健太
【動画】ヒジャブを脱いで抗議する女性たち=飯島健太撮影
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 外出するときは、髪を布で隠しなさい。

 物心ついたころから、それが当たり前だった。

 それが、ずっと息苦しかった。

 生まれ育ったのは、イスラムの教えを厳しく守ろうとする「神の国」だ。

 女性は公の場に出るときに、「ヒジャブ(ヘジャブ)」と呼ばれる布で髪を覆うよう、法律で義務づけられている。

 でも、英語教師の女性は、神の教えを心の底から信じているわけではない。

 今年で36歳。ヒジャブの着用は、強制されたものだと、ずっと感じてきた。

【連載】ヒジャブ 脱ぐか、かぶるか イスラム女性たちの選択

髪の毛を隠す「ヒジャブ」をめぐり、イランで22歳の女性が逮捕後に急死しました。抗議の声は日本にも広がっています。欧米では抑圧の象徴とみられることもあるヒジャブ。3人の女性が内に秘めた思いを語りました。

 街中では、ヒジャブをしっか…

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    井本直歩子
    (元競泳五輪代表・途上国教育専門家)
    2022年10月20日5時6分 投稿
    【視点】

    イスラム圏のさまざまな国を訪れたり、そこから来ている同僚や友人に触れるたびに、ヒジャブに関する解釈がその国ごとに全然違うことに驚きます。イラン、アフガニスタン、サウジアラビアなどは別格の、命を脅かされるほどの厳しさです。ブルカで全身を覆う女