【動画】ヒジャブを脱いで抗議する女性たち=飯島健太撮影
外出するときは、髪を布で隠しなさい。
物心ついたころから、それが当たり前だった。
それが、ずっと息苦しかった。
生まれ育ったのは、イスラムの教えを厳しく守ろうとする「神の国」だ。
女性は公の場に出るときに、「ヒジャブ(ヘジャブ)」と呼ばれる布で髪を覆うよう、法律で義務づけられている。
でも、英語教師の女性は、神の教えを心の底から信じているわけではない。
今年で36歳。ヒジャブの着用は、強制されたものだと、ずっと感じてきた。
【連載】ヒジャブ 脱ぐか、かぶるか イスラム女性たちの選択
髪の毛を隠す「ヒジャブ」をめぐり、イランで22歳の女性が逮捕後に急死しました。抗議の声は日本にも広がっています。欧米では抑圧の象徴とみられることもあるヒジャブ。3人の女性が内に秘めた思いを語りました。
街中では、ヒジャブをしっか…
- 【視点】
イスラム圏のさまざまな国を訪れたり、そこから来ている同僚や友人に触れるたびに、ヒジャブに関する解釈がその国ごとに全然違うことに驚きます。イラン、アフガニスタン、サウジアラビアなどは別格の、命を脅かされるほどの厳しさです。ブルカで全身を覆う女