第4回楳図かずお、休筆を決めた瞬間 あのハウスへの思いも語る

有料記事人生の贈りもの

聞き手・黒田健朗
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 《少年誌での「まことちゃん」連載終了後、主な作品発表の場は青年誌へ移る。1982~86年、「わたしは真悟」を連載。知能を持った産業用ロボット「真悟」が、「父母」である小6の悟と真鈴を探し求めるSF作品だ》

 工場や大学のコンピューター室に行ったり、ロボットに詳しい方に話を聞きに行ったりしましたが、具体的なことを知りたかったのではなく、こういうロボットの絵でもいけるかな、と確かめに行っただけなんです。

漫画家・芸術家の楳図かずおさんが半生を振り返る連載「グワシ!に未来へ」。全5回の4回目です。

 当時から調べすぎた作品は受けないというジンクスがありました。調べすぎると現実に引き寄せられてしまう。現実って面白くないんです。面白さというのは、どこかいい加減さがある。理屈や科学で説明する根拠というのは面白くありません。ウソでも、大胆でスケールのあるお話だったらいいなと思っていました。

 《「わたしは真悟」は、AI(人工知能)を描いたとして、先見性を評価されることも多い》

 AIなんて、全く考えていませんでした。その前の作品と正反対のことをやる、という僕の中の法則に従っただけなんです。

 ただ、週刊連載という短い間…

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人生の贈りもの

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あのときの出来事が、いまの私につながっている――様々な分野で確かな足跡を残してきた大家や名優に、その歩みを振り返ってもらいます。[記事一覧へ]