中古家電、ハードル下がった? ヤマダも参入「並べたらすぐ売れる」
佐藤英彬 土居新平
中古の家電市場が活況だ。市場規模は年々広がり、5年前より6割増えた。半導体不足に伴う品不足や新製品の値上げといった影響もあり、新品市場からも顧客が流れているようだ。リサイクル店は「中古品に対するハードルは下がった」とみて、秋冬商戦に力を入れる。大手家電量販店も参入し、競争が激しくなっている。
関東と関西を中心に150以上のリサイクル店を展開するトレジャー・ファクトリーは、ストーブやファンヒーターなどの冬物家電の買い取りを強化している。小沢稔和エリアマネジャーは「夏場に中古家電を初めて買った人たちが、冬物にも興味を持ってくれれば」と期待を示す。
夏場はエアコンが販売を引っ張った。6月には販売数が前年同月比9割増になり、一時は品薄状態に。次第にエアコンは落ち着いたが、8月は洗濯機が前年比約20%増と伸びた。1~8月の家電全体でみると、前年比12%増だ。
中古家電はものによっては新…