円安どこまで? 専門家がみる節目は150円 再介入の可能性も
稲垣千駿 高橋諒子
円相場が14日、1ドル=148円台まで下落し、32年ぶりの安値を更新した。円安はどこまで進むのか。政府・日本銀行に打つ手はないのか。専門家の間では当面、円安傾向に歯止めはかからず、150円に迫るとの見方が強い。
三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩氏は「基本的には円安ドル高の地合いが続く」とみる。13日に発表された9月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことで、「今後も米連邦準備制度理事会(FRB)の大幅な利上げペースが続くという見方が市場にある」。米国の物価上昇は収まりにくく、年内は円安ドル高が続きやすいと見込む。次の節目と見ているのが、150円だ。「市場では、150円を意識して50銭刻みくらいで円を売る、試すような動きになるのではないか」と話す。
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