「私は男性」すね毛見せ裁判官に直接訴え 性別変更求める申し立て

大平要
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 浜松市のトランスジェンダー、鈴木げんさん(47)が戸籍上の性別を男性に変更したいとする申し立てで、静岡家裁浜松支部は14日、裁判官が鈴木さんから直接意見を聴く審尋を開いた。鈴木さんは審尋後の会見で「真剣に質問してもらえた」と話し、早期の審判に期待を示した。

 性同一性障害特例法では、戸籍の性別変更にあたり「生殖腺がないこと」などを要件にしている。だが、生殖能力をなくす手術は負担で、鈴木さんはこの手術を強要する法律の規定は憲法に違反し、人権侵害だと主張している。

 通常、家裁の審判は書面の提出だけで下されることが多いが、「男性として生活していることを、直接伝えたい」と鈴木さん側が求めて初めて実現した。

 鈴木さんや代理人弁護士によると、この日の審尋では3人の裁判官に対し、子どもの頃からの経緯を説明。ひげやすね毛も見てもらい、「公的な書類に『女性』と記載されていることの方が混乱を招く」と伝えた。一方、裁判官からは、性別への違和をいつから感じたのかや、戸籍の扱いを変えたいと思ったきっかけなどについて質問を受けたという。

 鈴木さん側からの主張はこれで終わり、審判を待つことになる。鈴木さんは会見で「性のあり方は多様で、自分のように手術を望まない人もいる。社会の中で苦しんでいる子どもたちもたくさんいる。人権侵害を認めて、法律を直してほしい」と話した。(大平要)

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