ウクライナ東部ドネツク州の親ロシア派元幹部で、298人が死亡した2014年のマレーシア航空機撃墜事件で起訴されたロシア国籍のイーゴリ・ギルキン氏をめぐり、ウクライナ国防省は16日、身柄を確保し、引き渡した人に10万ドル(約1490万円)の懸賞金を与えると発表した。
現在はロシアにいるギルキン氏は、近く再びウクライナに入り、ロシア軍側で戦闘に加わる意向を持つとされる。ウクライナ国防省情報総局は懸賞金を発表したSNSで、ギルキン氏について「ロシアで最も有名なテロリストの一人」とし、「いかなる戦争犯罪人も罰を逃れることはできない」と記した。
ギルキン氏はロシア連邦保安局(FSB)の元将校とされる。ロシアがウクライナ南部クリミア半島を一方的に併合した直後の14年春、ドネツク州の州都ドネツクを占拠した親ロシア派武装勢力に参加。ウクライナ軍との本格的な武力衝突に発展すると、「ストレルコフ」のニックネームで「ドネツク人民共和国国防相」を名乗り、支配地を要塞(ようさい)化して戦闘を指揮した。
マレーシア航空機撃墜事件が…

ウクライナ情勢 最新ニュース
ロシアのウクライナ侵攻に関する最新のニュース、国際社会の動向、経済への影響などを、わかりやすくお伝えします。[もっと見る]