万博の「関西パビリオン」、奈良県だけ個別展示見送りへ その理由は
添田樹紀
2025年大阪・関西万博に出展する関西広域連合は18日記者会見し、会場で関西の魅力を発信する「関西パビリオン」の建築計画の概要を説明した。京都、兵庫、和歌山、滋賀、三重の近畿5府県と徳島、鳥取、福井の3県は個別に展示スペースを設けるが、奈良県だけは見送るという。
関西パビリオンのテーマは、「いのち輝く関西悠久の歴史と現在」。映像などで関西全体の文化や産業の魅力などを紹介し、各地への観光誘客につなげる。
場所は、大阪府と大阪市が万博会場入り口付近に出展する「大阪ヘルスケアパビリオン」に隣接して建設され、大阪以外の近畿6府県と徳島、鳥取、福井の3県が参加する。工事費は5億2500万円で、運営費は10億円。来年9月の着工を目指すという。
建物は平屋建てで、「灯籠(とうろう)」をイメージした六角形のテント型。鉄骨や膜素材を使い、面積はバックヤードも含めて1700平方メートル、高さは最高12メートル。中心部には関西全体を網羅的に紹介する共有の「大関西広場(仮称)」をつくり、その周囲に奈良県以外の8府県が個別の展示スペースを設ける予定という。
同連合の担当者によると、奈…