第1回スタジアムが沈んでいく プロ野球とJリーグ、専門家が示した深刻さ

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遠田寛生
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 パソコン上に表示されたスタジアム周辺の地図が赤く染まっていた。

 それを見て、気候変動がスポーツ界に与えるリスクについての報告書を出した英国の記者、デービッド・ゴールドブラットさんの忠告を思い出した。

 「日本も人ごとではない。いくつかの場所がリスクを抱えるようになる」

 ゴールドブラットさんによると、このまま気温や海面上昇などが進んだ場合、2050年までに毎年、洪水などにより浸水する可能性は世界各地のスポーツ現場で起きる。

 その話を聞いたときに教えてもらったのが、気候変動による将来の浸水リスクを見ることができる地図ツールだ。所在地を打ち込むだけで、推測がわかる。プロ野球は12カ所、サッカーJリーグのJ1、J2は41カ所(J1セレッソ大阪は二つのスタジアム)の本拠地を調べてみた。

 影響が出る可能性が少しでもある施設は複数あった。

 その数、「8/53」。

 最も深刻なのはプロ野球の本拠だ。来季から移転する日本ハムは新球場、ほかは現在の場所に存在し続けたとして計算すると、50年までにリスクを抱えるのは5球場もあった。

気候変動によりスポーツをする環境が危機にさらされています。ロンドンに3年半、駐在し、欧州のスポーツを取材してきた記者が現場を訪ね、持続可能なスポーツのあり方を探ります。

 「阪神甲子園球場」「MAZ…

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    井本直歩子
    (元競泳五輪代表・国連職員)
    2022年10月20日18時51分 投稿
    【視点】

    また一つ、スポーツ界が気候変動対策に取り組まなければいけない理由が明らかになりました。猛暑、雪の減少、そして昨今はエネルギー価格高騰など、スポーツの活動の場が脅かされています。温暖化に順応させるだけでなく、スポーツ界も真剣に脱炭素化に取り組

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