特定の民族や人種に対する差別をあおるヘイトスピーチを解消するため、相模原市が制定をめざしている人権条例案の概要がまとまった。2016年に障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら45人が殺傷された事件をヘイトクライム(憎悪犯罪)と認定し、民族や人種、国籍に加え、障害をめぐるヘイトスピーチも罰則の対象とする。
本村賢太郎市長が諮問していた市人権施策審議会が19日夜、答申案を発表した。市は今年度中に条例を制定し、来年4月の施行をめざす。ヘイトスピーチに刑事罰を科す条例は19年に川崎市で成立している。
答申案では、法律の専門家ら…