感じたこと素直に表現 難しいテーマでも、説明調でない見出しに

有料記事まなび場天声人語

三輪千尋 コンテンツ編成本部長・坂尻顕吾
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朝日新聞ポッドキャスト まなび場天声人語

 「天声人語」を題材に、学びを深めませんか。今回は、読解力アップにも役立つ「見出し作り」です。見出しを考えることは、文章が訴えたいことを短い言葉で表現する訓練にもぴったりです。読者のみなさんの投稿から選ばれた優秀作を紹介します。ポッドキャストでは、編集者の三輪千尋記者が、審査のポイントと見出し作りのコツを詳しく解説します。

「赤レンガは、物言わぬ史実の語りべ」「遺された傀儡国家の夢の跡」「苦しめた記憶も忘れぬように」「レンズは見た――証言者は赤レンガ」「史実に向き合う 物言わぬ証言者」「夢積んだはずの赤レンガ 今 何語る」「どんな爪痕も忘れないために」など優秀作以外の作品も紹介・添削します。そしてこの中で、ポッドキャスト賞に輝くのは?

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今月の優秀作

戦禍の建物 物言わぬ証言者(水野都希江さん 72 愛知県)

国破れて赤レンガ在り(佐藤由佳さん 58 新潟県)

戦禍の忘却 写真は許さない(太田幸子さん 66 栃木県)

満州、その「記憶」にシャッターを切る(北村望亜さん 高2 神奈川県)

モヤモヤに焦点合わせ満州を撮る(小郷知美さん 50 岡山県)

(編集者の見出しワンポイント)ギャップで印象づけ

 中国にとって大きな意味を持つ9月18日ですが、私は満州事変勃発の日ということが、すぐに頭に浮かびませんでした。日付は使わず、写真家が感じた「モヤモヤ」を、旧満州国の情景と重ねて表現してみようと考えました。

 20世紀前半から変わらず残り続ける建築物の存在感を記事中の印象的な言葉を借りて表し、さらに「傀儡国家」と合わせることで、旧満州国がテーマとにおわせました。

(編集者の見出し)傀儡国家 物言わぬ証言者は語る

 「忘れたくない」という「思…

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