いざ台地の地下迷宮へ 地下水にコウモリ、童心へかえる大冒険
文・山本大輔 写真・藤脇正真
約3億年前にできた石灰岩で成る台地に、巨大な口が開いた。未踏の空間がからみあう迷宮の始まりだ。30メートル下へ続く鉄骨階段を一歩一歩下り、いざ地下世界へ。
気温27度の外部から鍾乳洞に入ると一気に汗が引いた。透明な地下水の中を進む足は、しびれるほど冷たい。通年で洞内温度12~17度、水温約15度。夏は涼しく、冬は暖かく感じる内部は、ひと一人がようやく通れる狭い場所が多い。ときおり体をS字にくねらせ、ひざ下まで水に浸して、観光で行ける限界の900メートル地点を目指した。まさに探検。忘れていた童心に火がつき、思わず「楽しい」と声をあげた。
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