だがしおじさんは効率追求をやめた 田んぼの中で、大人もわくわく

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【動画】駄菓子の魅力を信じた男性が作り上げた「日本一のだがし売場」=吉川喬撮影
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 「日本一」をうたう駄菓子屋は、田んぼに囲まれて建っていた。テニスコート10面分の広大な倉庫型の売り場に、3500種類もの駄菓子が並ぶ。300円で1時間は楽しめるアミューズメントが、そこにはあった。

 岡山県瀬戸内市の田園地帯にある平屋の店には、赤色の文字で「日本一のだがし売場」と大書してある。もともとは倉庫だった。

 売り場面積は約2500平方メートル。駄菓子、玩具、ラーメン・酒類といったゾーンに分かれている。

 駄菓子が集中している売り場だけでも、テニスコート2面分はあった。玩具は1500種類ほど集めている。

 カラン、カラン。6日昼過ぎ、店の前でちんどん屋風のいでたちの男性が鐘の音を響かせた。

 「日本一のだがし売場」を経営する秋山秀行さんは、かつて普通の菓子卸の社員でした。他社との値下げ合戦で行き詰まった末、「感動を生み出す非効率」にたどり着いたといいます。秋山さんの経営の転換劇は、さまざまな人たちの営みに参考になるかもしれません。記事の後半で紹介します。

 通称「だがしおじさん」。こ…

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