第1回半世紀で変わった敵基地攻撃の「前提」 いま問われる9条の歯止め
聞き手・松山尚幹
政府が検討を進める敵基地攻撃能力の保有についてどう考えればいいのか。阪田雅裕・元内閣法制局長官に聞いた。
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岸田政権は年内に外交・防衛政策の基本方針「国家安全保障戦略」など三つの文書を改定します。今回の改定は日本の安全保障の大転換になるかもしれません。改定に関わる関係者、有識者に様々な視点から聞きました。
――敵基地攻撃能力保有の議論をどう見ていますか。
「憲法9条があるから日本は他の国とは違う、と長年考えられてきた。まさにいま、9条の歯止めがどう利くのかが問われている」
「9条に基づく『専守防衛』…

防衛費増額・安保3文書
外交・防衛政策の基本方針「国家安全保障戦略」など3つの文書を改定は、日本の安全保障政策の一大転機となりそうです。多角的にお伝えします。[もっと見る]