第4回「あなたの育児が大迷惑」 霞が関を飛び出したからできたこと

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編集委員・秋山訓子
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 霞が関の官僚が、役所を出て、外から「政策」を作ることが始まっている。逆に、霞が関にも、現場に即した政策を作るために外からの人材を積極的に受け入れている。

 米国のように官民の人材が行き交う「リボルビングドア(回転扉)」は実現するだろうか。

仕事で疲れ切った部下に言われた言葉

 「あなたの育児が大迷惑なんだよ」

 厚生労働省に勤めていた米田有希さん(43)はあるとき、仕事で疲れ切った部下に言われた。「このとき、ぎりぎりのところで保っていた心が壊れる音が自分に聞こえたんです」

連載「新しい政策の作り方」(全4回)

政治家や官僚が、社会課題に取り組むNPOと協力して政策作りをする例が増えています。新たな潮流の現場を4回の連載記事でお伝えします。

 部下に負担をかけているとい…

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    千正康裕
    (株式会社千正組代表・元厚労省官僚)
    2022年11月8日12時35分 投稿
    【視点】

    政策というのは、民間の実務やアイディアなどの情報が、政策を作る官僚や政治家に適切なタイミングで分かりやすく伝わることが必要だ。 なぜなら、政策の種である課題は霞が関や永田町ではなく、常に現場や人の生活の中にあるからだ。 僕自身が官僚