14人の小所帯で挑む合唱コン 歌声を全国に届かせた二つの練習法
渡部耕平
第75回全日本合唱コンクール全国大会(全日本合唱連盟、朝日新聞社主催)の高校部門が29日に、中学校部門が30日に、青森市のリンクステーションホール青森で開かれる。青森県で全国大会の高校・中学の部門が開催されるのは初めてで、高校28校、中学校33校が出場する。
県内からは青森市立沖館中学校が、東北支部代表として中学校同声の部に出場。沖館中は福島県で9月にあった東北支部大会で透明感のあるハーモニーを響かせ、同声の部の29校の中から代表に選ばれた。生徒たちは地元での晴れの舞台に向けて、懸命に練習に励んでいる。
清らかな羽衣が重なり合うような、澄んだ歌声が音楽室から響いてくる。青森市立沖館中学校の合唱部は14人。少人数ならではの、繊細なハーモニーに磨きをかけている。
一人ひとりの歌声に芯を持たせるため、独特の発声練習に取り組んできた。
使う道具が二つある。
一つは直径約20センチのゴ…