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知的障害に自閉症 若者スイマーがギネス挑戦、厳しい筋トレに耐えた

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上田真美
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 自閉症で重い知的障害のある男性スイマーが28日、ギネス世界記録に挑む。水面から顔を上げたまま泳ぐ「ヘッドアップクロール」。体力を使うため長く泳ぐのは競泳経験者でも難しいが、厳しい練習に耐えて本番を迎える。

 挑戦するのは奈良市の井上和晃さん(24)。両親と3人暮らしで、簡単な言葉であれば聞いて理解できるものの、しゃべることはできない。普段は市内の生活介護事業所で、シール貼りなどの軽作業をしている。

 ヘッドアップクロールは、目標物を確認する必要のある遠泳や水球などで使われる泳法。水面から顔を上げるとその分下半身は沈み、水の抵抗が大きくなる。

 「あの泳ぎ方を続けられるのはすごいんです」。井上さんを指導する市水泳連盟副理事長の大塚宣夫さん(51)は言う。高校の水泳部員が井上さんの練習を見ていてヘッドアップクロールを試すと、「50メートルで音を上げた」(大塚さん)。

本番はもう間近。才能を見いだされた井上さんは、努力も惜しみませんでした。記事後半でこれまでの歩みを紹介します。

 井上さんが水泳と出会ったの…

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