ゼクシィを徹底的に調べた学生に会ってみた 「効率的は楽しくない」
メディア空間考 原田朱美
大学の卒業論文で、雑誌「ゼクシィ」を研究した人がいるという。
創刊した1993年からの全号に目を通し、関係者10人以上にインタビューしてまとめた労作だ。誌面の路線変更をめぐって現場と役員が対立し、現場が粘り強く変更を勝ち取っていくさまは、まるで経済小説のようだった。
卒論でそこまでやるか。どんな人が書いたのか気になり、会いに行った。
小島彩香さん(24)。青山学院大学から同大学院に進学し、いま修士2年生だ。卒論の内容から、勝手にエネルギッシュな人を想像していたが、物静かなたたずまいで語り始めた。
「コミュニケーションが苦手なので……。インタビューはつらいことが多かったですね……」。苦しかったエピソードがどんどん出てくる。
んんん? つらいならなぜそ…