年齢制限が気になる若い棋士たち 心境は察するにあまりある

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杉本昌隆八段の「棋道愛楽」

 6月から始まった第81期順位戦もリーグ中盤。私の所属するB級2組は5回戦を終えました。

 10月19日、私は名古屋対局場で飯島栄治八段と対局。本格的な戦いに入るのが夕食休憩後というスローペースでしたが、結果は幸いしました。形勢がはっきりしたのは終局3手前という激戦で、薄氷の勝利でした。

 対局中、25階の窓から名古屋市内の景色を見ると自分が10代だった過去を思い出します。

 師匠の将棋サロンが駅前にあったあの時代、手伝いで毎日そこに通っていたのです。ささやかな気分転換は帰り道に見かける映画館の新作ポスター。当時は2本立てが多く、お金もあまりかかりません。休みの日にはそれを見るのが楽しみでした。

 この地への思い入れは、現役…

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